消化器科
こんな症状が出たら消化器科へ
飲み込むのが大変、飲み込むときに痛みを感じる。これはのど元(咽頭・喉頭)から食道にかけて、狭くなっている症状です。早目に受診し、内視鏡検査を受けて下さい。食道癌なら、症状が強い場合は進行癌の可能性があります。早期食道癌は症状がなく、内視鏡でなければ発見できないことがあります。
吐血は、食道・胃・十二指腸のどこにでもできる潰瘍からの出血による場合があります。緊急に内視鏡を行い、止血処置が必要な場合があります。
また、肺からの出血(喀血)や鼻出でも、吐血と間違うことがあります。
食道ヘルニアから、胃液の逆流による逆流性食道炎が疑われます。内視鏡検査により正しく病状を把握した上で投薬治療が必要です。
慢性胃炎・胃十二指腸潰瘍・ピロリ菌感染・アニサキス症などが疑われます。朝食を食べずに来院すれば、すぐに内視鏡検査が受けられます。 (尚、当日検査予約が多い場合は後日検査の予約をしていただきます。)
通常の便秘であれば、食事・生活リズムに注意し、必要であれば種々の排便を誘発する投薬等を行います。しかし、腸を閉塞するような腫瘍ができていたり、腹部の手術後の腸閉塞の場合もあり、安易な判断や投薬は行わず慎重な対応が必要なことがあります。
腰の骨や筋肉などに原因がある痛みがごく一般的ですが、背中に痛みをともなう腹部疾患には肝臓、胆道(胆嚢・胆管)、膵臓の良性疾患ならびに悪性疾患、腎・尿路結石、などがあげられます。その他に十二指腸潰瘍、便秘症、腸炎、気胸、心疾患などが考えられます。病歴の聴取を始め、痛みの原因となっている部位の画像を始めとした検査を行うのが肝要です。
自分でしこりに気付いたら、様子を見ずに早く受診しましょう。胃・大腸の大きな腫瘍はもとより、皮下や腹壁の腫瘍・膿瘍などの可能性があります。
細菌性・ウイルス性やストレスによるものでも、重症の場合は点滴などの加療が必要です。難治性の腹痛・下痢を症状とする、小腸・大腸の病気が若い人にもあります。原因が思い当たらず、症状が長引く場合は、精査が必要です。
痔からの出血だとばかり思っていたら、ポリープや癌からの出血だったということがあります。本当に痔疾なのかどうか、やはり受診して頂き診察を受けていただいくのが大事でしょう。循環器系疾患に伴う腸管血流障害や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患に伴う下血なども考えられますので、腸の検査が必要です。受診して頂いた必要な検査等をアドバイスさせていただきます。
消化器科とは
食道、胃、腸、肝臓、胆嚢、膵臓などの各種疾患について精査を行い治療を行います。
ピロリ菌とは
ピロリ菌とは、胃内で活動する菌で、10~20代では10%前後と感染率は低いものの、50代以上の人では40%程度、さらに60歳以上では60%程度※あるとされています。
(※厚生労働省資料「ヘリコバクター・ピロリ除菌の保険適用による胃がん減少効果の検証について」国立国際医療研究センター国府台病院 病院長 上村 直実氏)
ピロリ菌に感染すると胃粘膜に炎症が起こり、その状態が長く続くと萎縮性胃炎(慢性胃炎)に進行します。そして、萎縮性胃炎になると胃癌になる危険性が高まります。また消化器疾患以外にも血液疾患や皮膚疾患など、様々な疾患の発症に関与していると考えられています。そのため、除菌することで病状が改善、リスクの回避につながることが分かっています。
現在は潰瘍や胃癌がなくともピロリ菌の保菌が認められれば保険診療にて除菌が認められております。
堀胃腸外科では、先代の堀胃腸科外科の時代から、胃潰瘍があった場合にのみ保険診療にて認めれていた除菌療法を、患者さんの了解を得たうえでピロリ菌感染胃炎を認めた時点から除菌治療を行ってきました。
除菌による胃癌発生抑制は現在では言わずもがな、現在では感染があれば保険診療にて除菌療法は認められる時代になり、当院においては早くから除菌療法を導入した自負があり、長年の実績と最新の知見に基づき診療を行っています。
外科、といっても…
外科・一般
外科とは本来治療手段に観血的な手段を含む科目を指します。
しかし当院のような町医者の場合、屋号に「外科」が付いていても、実際には手術をメインとした診療を行うのは現実的には不可能です。私どもは消化器外科(胃大腸肝胆膵)を専門としていますが、その診療の実際は「消化器にまつわる全般的なこと」になります。いうなれば、”外科的な観点をもった”内科診療を日常的に行っております。
手術
仮に悪性疾患が発見された際に、手術が最も効果的な治療法となります。ただし手術は人体に侵襲が加わる治療でもあり、安易に施す手技でないことも確かなこと。そのための医療技術は日々進歩発展しております。また予防医学も同様にしんぽしており、病気の早期発見の努力、啓もう活動が行われるなどしています。
当院では、かつては手術加療をも請け負い地域の皆様に還元して参りました。しかし昨今医療事情を鑑み、病棟を2012年に閉鎖しそれとともに当院での手術治療については一旦終了させていただきました。
その後、当院における外科クリニックとしての使命は、受診される方々が手術を受けなければならない状況に陥らないよう日々努力することに注力しております。
現在入院を含む全身麻酔での手術が必要な患者様には、的確なアドバイスをさせていただき症状に応じて至適な周辺基幹病院へ紹介させていただいております。
※当院は、加古川中央市民病院、兵庫県立加古川医療センター、兵庫県立がんセンターと病診連携をしております。特に加古川医療センターとは綿密に連携しており、院長自ら出向して執刀を含めて手術参加し(胃大腸系、肝胆膵系、各種ヘルニア含む)、術後の外来フォローはかかりつけ医となる当院にそのまま引き継ぐことができるというのが最大の特徴となっています。
術後患者さんの外来通院は、通常の診察のみならず各種悪性疾患治療ガイドラインに則った治療を含めたフォローアップも行っています。お気軽にお問合せください。
病診連携実績
準備中
肛門科
肛門科で扱う主用な症状
痔核(イボ痔)
裂肛(切れ痔)
痔瘻(あな痔)
肛門周囲腫瘍
※直腸脱に対しては保存的治療または外科的治療を状態に合わせて行います。
痔はすぐ手術が必要?
便通を整え、日常生活に注意しながら薬を使い治療するのが基本です。
5年、10年とお尻のことで悩み、日々痔を悪化させてしまう人が多いようです。
がまんする年数が長いほど痛みも飛び上がるほど痛くなり、手術しなくてはならない状態になってしまうこともあります。
お尻から何かが飛び出ている、常にお尻が痒い、お尻からなにか汁が出てくる、下着が汚れる、便の切れが悪い、排便時にトイレットペーパーに血が付く、触ると痛い、…これらの症状に思い当たることはありませんか?
実際に肛門を診察をさせていただくと、大半の人は手術が必要となることはなく外用剤(座薬や注入軟膏など)の使用による治療で解決できることが多いのですが、 手術をしたほうが良い場合もあります。
デリケートな部分ですので、自己判断せず是非ご相談ください。
放射線科
画像診断
放射線科では、各種画像診断(単純X線、CT、エコーなど)を行っています。
疾患
・放射線治療の対象となる悪性腫瘍すべて
・画像診断による精密検査を要する疾患
胸部レントゲン写真や腹部超音波などで異常を指摘されたなど、追加検査が必要な方は是非ご相談ください。
リハビリテーション科
リハビリテーション科とは
本科の特徴は昨今医学の主流となりつつある総合診療科的な診たて、つまり現病歴・全身の所見・既往歴等を3次元的に複合要因としてとらえ、根本原因的アプローチを治療目標にします。 物理療法にとどまらず、運動療法・姿勢の矯正や修正・筋力トレーニングの指導・ストレッチ能力のUPなど老若男女問わずにそれぞれ原因別に効果を実感できるようにトライしています。
地域のコミュニティーとして「井戸端会議的空間」「友和な対人関係」など日本本来のコミュニケーションをリハビリに取り入れてます。患者さんによっては生活や食の養生指導、はてはお悩み相談までよろずや的な和み空間としての居心地の良さを提供する努力をしております。 コミュニティーとして、ひと時のリフレッシュにお越し下さい。
東西医学融合や最新の医学知見を検証し知識のアップデートに努めております。また患者さん目線で考える医療コンシェルジュを目指して活動・取り組みをしています。媚びる意味ではない患者さんファーストを大事にしております。親子・夫婦・兄弟姉妹等の通院患者さんが多いのも当リハビリ科の特徴です。
担当者Date
神戸東洋医療学院卒業
天津中医薬大学短期研修終了
長野式臨床研究会 準マスター認定
YNSA学会所属
介護予防運動指導員認定
医薬品登録販売者認定
趣味等:京都・奈良・鎌倉めぐり、東西両医学の融合の探究、草花育て